巣上体と精巣の両方に炎症が生じた場合を精巣‐精巣上体炎といいます。

 精巣上体（精巣上部に位置するコイル状の管で、シアリス精子が成熟するための空間と環境を備えている）の炎症を精巣上体炎といい、精巣上体と精巣の両方に炎症が生じた場合を精巣‐精巣上体炎といいます。

精巣上体炎と精巣－精巣上体炎は、通常細菌感染が原因で起こります。手術や膀胱へのカテーテル挿入が原因となったり、尿路の感染が広がって炎症を起こすこともあります。特に若い男性では、原因が性感染症の場合もあります。まれに特定のウイルスや真菌への感染からも発症します。感染がみられない場合もあります。このようなケースではおそらく、非常に重いものを持ち上げるときなどに力むことで精巣上体に尿が逆流し、それによって炎症が起きたものと考えられます。

精巣上体炎と精巣－精巣上体炎では、巨人倍増感染部位の腫れや圧痛、持続性の強い痛み、精巣周囲への体液貯留（陰嚢水瘤）などの症状がみられ、熱が出ることもあります。まれに陰嚢の中に膿瘍（膿の集積）ができ、触ると軟らかいかたまりのように感じられます。

精巣上体炎と精巣－精巣上体炎は身体診察と尿検査に基づいて診断され、ときには精巣への血流を調べるためにドップラー超音波検査が行われます。治療では、抗生物質の内服、ベッドでの安静、鎮痛剤、陰嚢をアイスパックで冷やすといった方法がとられます。わずかな衝撃でも痛むため、陰嚢をサポーターで固定して三便宝痛みを緩和します。膿瘍は外科的に排出する必要があります。